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06月11日-01号

  • "財政調整基金繰入金"(/)
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  1. 野々市市議会 2010-06-11
    06月11日-01号


    取得元: 野々市市議会公式サイト
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    平成22年  6月 定例会(第2回)      ----------------------------- △開会・開議   6月11日午前10時00分開会                   出席議員16名     1番  川 哲郎議員      2番  徳野光春議員     3番  早川彰一議員      4番  野村 満議員     5番  尾西雅代議員      6番  亀田義裕議員     7番  平野政昭議員      8番  土田友雄議員     9番  西田治夫議員      10番  大東和美議員     11番  無量井次歳議員     12番  村本道治議員     13番  田中昭一議員      14番  北村成人議員     15番  山下志津枝議員     16番  岩見 博議員      ----------------------------- ○議長(西田治夫議員) ただいまから平成22年第2回野々市町議会定例会を開会します。 出席議員地方自治法第113条に規定する定足数に達していますので、これから本日の会議を開きます。      ----------------------------- △議長諸報告 ○議長(西田治夫議員) 議事日程は、お手元に配付のとおりです。 地方自治法第121条の規定によって、本定例会の説明のため出席をする者及び委任を受けた者の氏名は、お手元に配付のとおりです。  出席をする者         町長        粟 貴章君                 教育委員長     北本 正君  委任を受けた説明員      副町長       田中 宣君                 教育長       村上維喜君                 総務部長      北 精二君                 住民生活部長    高本 実君                 健康福祉部長    岡田晴彦君                 産業建設部長    太田譲二君                 教育文化部長    村井治郎君                 秘書課長      中村 彰君                 総務企画課長    小畠邦雄君                 財政課長      田中 滋君                 税務課長      澤村昭子君                 住民課長      橋本秀字君                 環境安全課長    寺尾庄司君                 広報情報課長    能崎 薫君                 しあわせ支援課長  堂坂美恵子君                 介護長寿課長    東平公夫君                 保険年金課長    田淵 勤君                 子育てあんしん課長 山崎由治君                 保健センター所長  肥田千春君                 産業振興課長    今村 滋君                 建設課長      小山 滋君                 都市計画課長    村梶輝男君                 企業管理課長    木戸光市君                 上下水道課長    西村茂則君                 教育総務課長    森元 裕君                 学校教育課長    鶴岡恒久君                 生涯学習課長    下浦勝義君                 文化振興課長    山下真弓君                 スポーツ振興課長  藤垣健一君                 参事兼会計管理者  柳田正久君                 監査委員事務局長  高橋賢一君 ○議長(西田治夫議員) 平成22年5月14日付で、国土交通省建設労働組合北陸地方本部石川支部支部長 磯野信樹氏より、地域間格差を拡大する「地方移譲」に反対し、直轄事業の継続と促進を求める要請書が野々市町議会あてに提出されていますので、写しをお手元に配布しておきました。      -----------------------------会議録署名議員の指名 ○議長(西田治夫議員) これより会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第120条の規定によって、11番、無量井次歳議員、12番、村本道治議員を指名します。      ----------------------------- △会期の決定 ○議長(西田治夫議員) これより本定例会の会期についてを議題とします。 お諮りします。本定例会の会期は、本日から6月25日までの15日間にしたいと思います。ご異議ありませんか。   〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(西田治夫議員) 異議なしと認めます。よって、本定例会の会期は本日から6月25日までの15日間と決定しました。      ----------------------------- △議案の上程 ○議長(西田治夫議員) これより議案第38号から議案第57号までの20件を一括して議題とします。      -----------------------------提案理由の説明 ○議長(西田治夫議員) 町長に提案理由の説明を求めます。あわせて報告第1号、報告第2号の2件の説明を求めます。粟町長。   〔町長(粟貴章君)登壇〕 ◎町長(粟貴章君) おはようございます。 6月に入りまして、気温も上昇し、ようやくと申しましょうか、さわやかな季節となりました。 6日の日曜日には、町内一円で恒例のさわやかスポーツフェスティバル2010が開催され、私も多くの町民の方々とともにウオーキングを楽しませていただきました。夏の日差しが照りつける中、心地よい汗をかいてまいりました。 ことしの春は異常低温が続き、つい最近まで各家庭におきましても何らかの暖房器具が活躍していたことと思いますが、ここへ来て一気に例年並みの気候となりました。役場庁舎におきましても、地球温暖化防止対策として今月1日より既にクールビズに取り組んでいるところでございます。 北陸地方もいずれは梅雨入りとなると思いますが、春の異常気象が梅雨の時期から夏に向けてどう影響するのか、ゲリラ豪雨などの心配もあるわけでございますが、本町では5月31日の水防会議でお示ししました平成22年度水防実施計画に沿って、万全の備えをもって臨んでまいりたいと思っております。 さて、国内外の出来事に目を向けてみますと、今月の2日には鳩山総理の辞任、8日には菅新内閣の発足と同時に、国会会期の延長問題など、目まぐるしい日々が続いているところであります。 そんな中、サッカーの2010年ワールドカップ大会がいよいよ今晩開幕ということで、冬季オリンピックに続き、日本チームの活躍を期待したいと思っております。 それでは、本日、平成22年第2回野々市町議会定例会が開催されるに当たり、議員各位におかれましては全員ご健勝でご参集いただきましたことに感謝申し上げ、提出いたしました諸案件につきまして、その概要とあわせて町政運営について所信の一端を述べさせていただきたいと思います。 まず、3月定例会以降の本町の出来事について少し触れさせていただきます。 3月の20日、21日の2日間にわたり、第21回目を迎えた花と緑ののいち椿まつりがフォルテを主会場に開催されました。あいにく天候には恵まれませんでしたが、椿を題材とした展示や特産品の販売を初め、寄せ植え教室やステージショーなどがにぎやかに開催されました。ひとえに、町文化協会を初め関係各位のご理解とご協力のたまものと厚くお礼申し上げる次第であります。 また、同日午後から福岡県久留米市で開催されました全国椿サミット大会野々市支部会員の方々とともに、とんぼ返りでありましたけれども参加してまいりました。椿を市や町の花や花木とする首長の集まりであります全国椿サミット協議会にも出席し、席上、産学官連携による我が町の特産品であります「ichi椿」をご紹介させていただくなど、協議会加盟市町村関係者の方々と友好を深めてまいりました。 3月28日の日曜日、昭和45年の隣保館保育所の開所から40年間続いてまいりました町立堀内保育園閉園セレモニーが開かれました。当日は、園児、保護者を初め園にかかわってきた多くの住民の方々が集い、思い出深い園舎に別れを告げました。4月1日からは、民間の新しい「ほりうち保育園」が開園し、引き続き園児たちの明るい声が園内に響きわたっているところであります。 4月9日には、春の全国交通安全運動期間に合わせ自転車りんりんマナーアップキャンペーンが130人もの関係者が参加し、町内の両中学校、明倫高校、そして金沢工業大学の4カ所で行われました。「自転車マナー日本一」を目指して、ぜひ頑張っていきたいと思うところであります。 また、その自転車でありますけれども、この4月より町内の公共施設などに放置された自転車をリサイクルする事業を始めさせていただきました。これは、所有権を町に移した後、リサイクル可能なものを協定を結んだ自転車販売店に無償で譲渡し、整備、点検を行い、五、六千円程度で販売するものであります。「もったいない」という気持ちを大切にするとともに、環境に優しく、町内の美化にもつながることから、多くの方々にご利用いただければと思っているところでございます。 4月27日から5月9日にかけて、文化庁の主催により東京国立博物館において平成22年新指定国宝・重要文化財展が開催され、本町の御経塚遺跡出土品のうち代表的な土器、土偶など54点が展示されました。 出土品の時期は、今から2,500年から3,700年前に当たる縄文時代後期から晩期の所産であります。遠い先人が使用したこれらの出土品は、人々のなりわいや精神生活の様子を物語る学術的価値の非常に高い、貴重な町の財産であります。今後、ふるさと歴史館での展示を予定いたしておりまして、当時の暮らしの様子などに思いをはせ、またご理解いただくため、多くの方々にごらんいただきたいと思っているところであります。 5月15日には町相撲場で、第14回目となります小学生すもう大会が開催されました。五月晴れのもと、196人のちびっ子力士たちにより熱戦が繰り広げられました。あすを担うののいちっ子たちの元気な姿に感銘を受けた次第であり、この子たちの未来のためにも公私ともに頑張らねばと、心身にエネルギーをいただいた、そんな相撲大会でございました。 そのほか、芸術文化の分野で野々市出身の方がご活躍されているといったうれしいニュースもございます。 大型連休中に東京や金沢などでラ・フォル・ジュルネが開催されましたが、その公式ファンファーレに当町矢作出身の三國浩平さんの作品「グランド・ファンファーレ」が選ばれました。日本を初め世界8カ国で開催されているラ・フォル・ジュルネで披露されたとのことでございます。 また、皆様方もよくご承知の『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』などのアニメーションで知られるスタジオジブリ作品において、この夏7月17日から公開が予定されております『借りぐらしのアリエッティ』は粟田出身米林宏昌さんが監督をされているといった話題も入ってきております。 このように、野々市町内の皆さんや町内出身の方々がご活躍されている姿を見ますと、町全体に元気をいただいている、町全体に勇気がわいてくる、そんな気がいたしますし、また、この野々市町の誇りと感じるところでございます。 さて、県発表による本町の5月1日現在の推計人口は5万1,245人となり、順調な伸びを示しているところでございます。本年も3月末から4月にかけまして金沢工業大学石川県立大学で延べ5日間、大学出張窓口を開設いたしました。 本町は、住民登録人口国勢調査人口との差が4,800人程度あることから、町内で新生活を始める新入生の方々を中心に住民登録の促進を目的とし、臨時に窓口を開設した次第であります。おかげをもちまして、両大学合わせて294人の方々に手続を行っていただきました。このことが推計人口の増加にもつながっているところでございます。 いよいよ10月1日の国勢調査まであと100日余りとなりました。ご承知のとおり、国勢調査は我が国の人口や世帯の実態を明らかにする国の最も基本的な統計調査として大正9年以来5年ごとに実施され、平成22年国勢調査は第19回目に当たります。そして、市制の施行要件であります人口5万人は、この国勢調査の結果に基づく人口のことであります。 町が市となる要件には、中心の市街地を形成している区域内にある戸数が6割以上であるとか、商工業その他の都市的業態に従事する方々が人口の6割以上や、官公庁がほかの市と同等程度あることなどがありますが、本町において唯一満たされていないものがこの人口5万人という要件であると思っております。 このことから、今回の国勢調査市制施行の最大の要件である人口5万人以上を達成できるかが最大のポイントであり、現在、国勢調査実施本部が中心となり、職員一丸となって適正かつ効率的に漏れなく調査ができるよう鋭意準備を進めているところであります。 現在のところ、国勢調査における人口の速報値が平成23年度2月ごろに発表される予定であり、その結果をまって正式に国と県との協議を始めたいと思っております。 先般、4月に行いました市制施行に伴う住民意識調査の結果についてでございますが、主な回答結果を申し上げますと、有効回答数5,759件のうち、町が市へ昇格することについては「よいと思う」と答えられた方が約9割であり、大多数の方々より市制の施行に賛成であるとの回答をいただきました。 また、市への昇格を希望する理由について見てみますと、「地域の発展や活性化が期待できるから」、次いで「町以上の独自の公共サービスが期待できるから」、そして「郡という表記がなくなり都市的なイメージとなるから」が上位を占めております。 次に、新市の名称についてでありますが、これは、これまでも町が単独で市に昇格する場合の市名については、全国的に見てほとんどのところがそのままの名称を継承していることから市名を漢字の「野々市市」とする案に対しての意見については、「適当であると思う」が65.6%と過半数を超え、「不適当であると思う」は13.6%、その他は18.0%でありました。その他の意見といたしまして、平仮名の「ののいち市」や「石川市」「椿市」などがございました。 そのほか自由回答につきましては、公共サービスの内容や住民負担など、目指すべきまちに対するご意見や生活環境に関するご意見が多く見られました。 また、この住民意識調査と並行いたしまして、各町内会のご協力をいただき、3月24日の本町3丁目町内会を皮切りに、一昨日の矢作町内会まで町内14カ所において市制施行に向けた住民説明会や町政ふれあいミーティングを開催し、市制施行について、また市制施行後のまちづくりについて町民の皆様にご説明申し上げるとともに、ご出席いただきました皆様からも貴重なご意見を多くいただいているところでございます。 同時に、ことしの1月に新市の名称について諮問をさせていただきました新市名称検討委員会からも5月11日に新市の名称は漢字表記の「野々市市」が適当であるとの答申をいただきました。 検討委員会は、徳田教育委員を委員長に、西田議長村山商工会長金田JA組合長藤連合町内会長、また本町の町史編さんにもご尽力いただきました木越金沢城調査研究所副所長の6人の委員の皆様により、歴史、伝統と文化を感じることができ、また住民の皆様が未来に夢と誇りを持つことのできる新市名称をご検討いただいてまいりました。 いただきました答申書には大きく3つの理由が述べられております。1つには、野々市町は幾つかの市町村の合併により市制を施行するのではなく、単独で市制を施行することから、これまでの地名を継承することが適当である。2つ目は、「野々市」という地名は、中世以来、この地の名称として認知されてきた歴史ある地名であり、その歴史を証明する大変貴重な文化であり、財産である。3つ目といたしまして、由緒ある地名を後世へ残していくことは、この地に住む者としての責務である、ということでございます。 私もこの答申内容を拝見させていただき、全くそのとおりだと感じた次第であります。縄文時代後期から晩期に営まれた大規模な集落遺跡であります御経塚遺跡や、白鳳時代末の7世紀後半に建立され巨大な礎石を今に残す末松廃寺跡など、本町の町域は古くから霊峰白山からの水源や地形などを背景とした自然環境に恵まれた地域であったことを示しております。 平安時代後期から南北朝時代初頭には、加賀の国の守護所が設けられ、富樫氏による統治が15世紀末まで続き、加賀の政治と経済、文化の中心として栄えた地でもありました。 また、鎌倉時代後期には「市(いち)」が形成されていたという資料も残されております。1312年に記されたとされる古文書には水引神人と呼ばれる人たちが漢字で「野」と「市」の二文字でありますけれども、「野市」と書いて「ののいち」と呼びますが、この地にその水引神人が住んでいたという記述があり、これが野々市という地名の最古の文字史料であると思われます。 さらには、京都聖護院の第28代門主であります道興という人物が1486年(文明18年)の夏、矢作の集落に宿泊をし、翌日、この野々市を通った際に「風おくる 一村雨に虹きえて のヽ市人は たちもをやます」、「風おくる 人村雨に虹きえて のヽ市人は たちもをやます」という歌を詠んでおります。 現在、布市神社境内に、この道興の歌碑がございます。これは、虹がかかっていた空に風が吹いて、にわかに雨が降ってきたにもかかわらず、野々市の人たちは忙しそうに仕事を続けやめようとしないという意味かと思われますが、当時、既に「のヽ市人」と詠まれているということは、広くこの野々市が周知されていたということをあらわしていると思われます。 このように、人々が集い、市で活発な商業活動などを行っていた当時の野々市のにぎわいを知ることができ、この「野々市」という地名が古くからこの地にあった由緒ある地名であることがよくわかります。人と物が集い、市が形成され、そして市が形成されることによってさらに人と物が集う。まさしく現在の野々市をもあらわしているようでもございます。 私は、このような本町の歴史や地名の由来、そしてこの地に住んでいた先人の皆様方のたゆみないご努力のたまものである今日の発展を礎として、野々市のアイデンティティを確立していきたいと思っております。 と同時に、新しい文化創造の息吹を大事にする土壌づくりを本町にかかわるすべての人たちとともに築き上げ、未来に向け夢と誇りを持つことができる地にしていくためには、新市の名称は、この「野々市」をおいてほかならないと思うところでございます。 また、町民憲章、町の町章、そして椿の町花木につきましても、これもまた先人の皆様方のご努力と英知によって制定されました経緯と、そして長年の間住民の皆様に定着しておりますことから、市民憲章、市章、そして市の花木として引き継いでまいりたいと思っております。 さて、住民の皆様との協働により鋭意策定中であります次期総合計画策定状況についてでございますが、先月29日には原案を検討している作業部会員22名により、これまでの作業部会で出し合った意見について、現場を確認するまちの点検が行われ、コミュニティバス「のっティ」や、みずからの足で町内を歩くことによって、本町の現状やよいところ、また課題などについての点検がなされたとのご報告をいただいております。 今後は総合計画のうち、市となった後に目指すべき都市像やまちづくり基本目標をまとめた基本構想の骨子を策定し、審議会に諮ってまいりたいと思っているところでございます。議員の皆様方には基本構想案ができ次第、ご報告をさせていただき、ご意見もいただきながら、引き続き基本構想を実現するための具体的な基本計画案の策定に着手していく予定をしておるところでございます。 いずれにしても、市制の実現は質の高い生活環境を提供し、まちの魅力を高め、住みやすいまちを目指す中での一つのステップであると思っております。これからも安全で安心して暮らせるまちに、これまでにも増して発展させてまいりたいと考えております。 実際の市制施行期日は、現在のところ、平成23年11月以降と想定しておりますが、市制推進に議員の皆様方、町民の皆様方、そして職員が一丸となって移行条件を丁寧に確認しながら一つ一つ着実に準備を進めてまいりたいと思っております。 ます、広域行政として力を合わせて事務を行っている近隣市町とは、これまでの協力、信頼関係を大事にしながら、引き続き広域的な課題に対処してまいりたいと思っております。 さて、続いてPFI事業として教育関係施設では県内で初の事例となります野々市小学校整備事業進捗状況等についてご報告申し上げます。 昨年4月の起工式以来、順調に工事が進んでおり、5月末現在での進捗率は約74%となっております。現在、校舎棟、体育館棟については内装工事を行っておりまして、各種検査の後、備品等を搬入し、7月末に引き渡しを受ける計画となっています。その後、夏休み期間中に引っ越し及び旧校舎の解体工事を行い、プール棟の建設や外構工事を行いまして、来年1月末にすべての引き渡しを受ける予定であります。なお、8月中には地域の皆様方を対象に校舎棟、体育館棟の見学会を開催したいと考えているところでございます。 次に、隣接する大規模改修工事を予定しております文化会館フォルテについてでありますが、ことしのじょんからまつり終了後の8月3日から年度末の3月31日までを休館期間とし、4月1日より通常開館とさせていただく予定としております。なお、来春の椿まつりにつきましては、工事及び催し物双方に支障のないような形での開催を検討しているところでございます。町内外の多くの皆様方に期間中ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解、ご協力のほどをお願い申し上げる次第でございます。 さて、景気の動向でございますが、1月から3月期の実質国内生産GDPが前期比で年率4.9%増の高い伸びを示していることから、日銀は5月の金融経済月報で景気の現状判断を「緩やかに回復しつつある」と表現しているところであります。 しかしながら、政府の5月の月例経済報告では景気の基調判断を「着実に持ち直してきているが、なお自律性は弱い」と先月の表現を据え置き、慎重な姿勢を示しております。外需や経済対策に牽引されて景気回復の兆しが見えてはきたものの、同時にギリシャの財政問題を受け、欧州を中心とした海外景気が下振れし、またそれによる金融資本市場の変動やデフレの影響などが国内景気を押し下げるおそれがあることから、依然楽観を許さない状況にあります。 国は昨年来、地域活性化経済危機対策臨時交付金を初めとしたさまざまな交付金を活用しての事業を展開し、景気の底上げ、経済危機脱却を図ってきたところであり、今年度もさらなる雇用の充実を図るべく、民間提案型雇用創出事業などを展開しているところでございます。 本町といたしましても、これら国の施策と歩調を合わせ、地域の活性化や雇用創出につながる事業を積極的に展開してまいりたいと思っております。 それでは、本定例会の提出案件及び報告の大要につきましてご説明させていただきます。 議案第38号から議案第44号までの7件は、一般会計及び特別会計の平成21年度補正予算に係る専決処分の承認を求めるものでございます。 まず、一般会計についてでございますが、歳入においては町税や地方消費税交付金、地方交付税のほか、各種事務事業に係る国県支出金などについて決算見込みや交付額の決定に伴う調整を行う一方、歳出においては予防接種や小中学校地震補強・大規模改造事業及び各特別会計への繰出金など各種事務事業の確定に伴う不用額、精算額などの調整を行うものでございます。 その結果、歳入の増額と歳出の減額との差し引き額につきましては、財政調整基金繰入金及び教育施設整備基金繰入金の減額により、収支の均衡を図るものでございます。 これにより、歳入歳出それぞれ2億9,100万9,000円を減額し、予算総額を142億7,810万8,000円とするものでございます。 国民健康保険特別会計につきましては、歳入で財政調整交付金や共同事業交付金などの確定に伴う補正を行う一方、歳出においては療養給付費や高額療養費及び出産育児一時金等の確定に伴う精算額の調整を行うもので、歳入歳出それぞれ2,493万3,000円を減額し、予算総額を39億4,059万9,000円とするものでございます。 後期高齢者医療特別会計につきましては、歳入で保険料決算見込みや保険料基盤安定繰入金、事務費繰入金の確定に伴う補正を行う一方、歳出においては保険料納付金決算見込みや保険料基盤安定、事務費納付金等の確定に伴う精算額の調整を行うもので、歳入歳出それぞれ398万2,000円を減額し、予算総額を3億2,832万4,000円とするものでございます。 老人保健特別会計につきましては、医療給付費等の確定に伴う調整を行うもので、歳入歳出それぞれ219万9,000円を減額し、予算総額を618万9,000円とするものでございます。 介護保険特別会計につきましては、歳入では保険料決算見込みや介護従事者処遇改善臨時特例基金繰入金、事務費繰入金等の確定に伴う補正を行う一方、歳出においては介護サービスに係る介護給付費等の確定に伴う精算額の調整を行うもので、歳入歳出それぞれ413万7,000円を増額し、予算総額を16億7,701万9,000円とするものでございます。 下水道事業特別会計につきましては、歳入では受益者負担金や受託事業収入等の確定に伴う補正を行う一方、歳出においては公共下水道事業費や流域下水道建設及び維持管理負担金の確定に伴う調整を行うもので、歳入歳出それぞれ2,488万7,000円を減額し、予算総額を20億2,662万3,000円とするものでございます。 水道事業会計につきましては、事業の確定等に伴う収支関係や予算の調整を行うもので、収益的収支ではそれぞれ2,737万円を増額し、資本的収支では収入のみ4,849万円を減額するものでございます。 次に、議案第45号は野々市町税条例の一部を改正する条例の専決処分の承認を求めるものでございます。 今回の改正は、子ども手当の創設及び高等学校の授業料無料化に伴い、所得税及び個人住民税に係る年少扶養控除が廃止されることによりその情報の把握が困難になることから、扶養親族の情報に関する仕組みを維持するため、扶養親族申告書の創設を行うことや、非課税口座内上場株式等の譲渡に係る町民税の所得計算の特例、65歳未満の公的年金所得を有する給与所得者について個人住民税の給与からの特別徴収を可能にすること。また、たばこ税における税率の改正及び手持品課税の実施等について所要の改正を行った地方税法等が平成22年4月1日に施行されたことに伴い、野々市町税条例の一部を改正する必要が生じましたことから地方自治法第179条第1項の規定により専決処分を行ったものであり、同条第3項の規定により承認を求めるものであります。 次に、議案第46号は、中部圏の都市開発区域における町税の課税の特例に関する条例の一部を改正する条例の専決処分の承認を求めるものでございます。 今回の改正は、上位法の改正に伴い、適用期間等について条例の一部を改正する必要が生じたことから、税条例と同様に専決処分を行ったものであり、承認を求めるものであります。 議案第47号は、野々市町国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分についてでございます。 今回の改正は、上位法の改正に伴い、国民健康保険税の課税区分のうち医療分に係る賦課限度額を現行の47万円を50万円、後期高齢者支援金分に係る賦課限度額の12万円を13万円とすること及び新たに非自発的失業者の保険税の軽減措置として倒産、解雇や雇い止めによる離職者の給与所得を前年の100分の30とみなして税額計算するものであり、平成22年度課税分から適用するものでございます。 続いては、議案第48号平成22年度一般会計補正予算(第1号)についてでございます。 この補正は、厳しい雇用情勢の中、成長が期待される分野を中心に新たな雇用機会を集中的に創出するという国の方針を踏まえ、石川県の6月議会において提案されている民間提案型雇用創出事業による補助金を受けて、町が選定、委託する提案型雇用創出事業の追加補正を行うものであります。 これにより、歳入歳出それぞれ2,000万円を追加し、予算総額を165億6,000万円とするものでございます。 次に、議案第49号職員の育児休業等に関する条例及び野々市町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例についてでございます。 今回の改正は、上位法の改正に伴い、産後パパ育休の新設や3歳未満の子を持つ職員の時間外勤務免除の新設などを行うものであります。 議案第50号の野々市町学校給食センター設置条例の一部を改正する条例についてでありますが、野々市小学校の改築事業に伴い、現在、自校式で実施しております学校給食調理業務を本年度2学期より野々市町学校給食センターにて行うに当たり、設置条例の一部を改正するものであります。 次に、議案第51号野々市町廃棄物の減量化及び適正処理等に関する条例の一部を改正する条例についてご説明申し上げます。 近年、町の委託業者以外の者が町内の燃えないごみの集積所から家電品等の排出物を持っていくという事例が多く報告されており、住民に不安を与えているところであり、また廃棄物の適正処理という観点からも見過ごすことができない現状にあります。 そこで、近隣の金沢市、白山市、小松市に次いで、本町におきましても、これらの持ち去り行為に対する措置を講ずるため、条例を改正するものであります。主な改正内容は、町内のごみ集積所に排出された家庭系廃棄物の収集または運搬を禁止し、特に缶、瓶、その他再利用等の対象となるものとして規則で定めるものを収集または運搬した者に対しては、これらの行為を行わないように命令することができることといたします。また、この命令に違反した者に罰則を設けるものでありす。 次に、議案第52号野々市町国民健康保険条例の一部を改正する条例についてでございます。 今回の改正は、上位法の改正に伴い、本条例中に引用されている法律条項の改正を行うものでございます。 議案第53号は、野々市町水道給水条例の一部を改正する条例についてでございます。 今回の改正は、石川県が水道用水の単価を引き下げることにより、町水道使用料金の引き下げを行うものであります。総排水量に対する受水量の割合は、野々市町は23.2%であり、受水単価引き下げの影響額を考慮し、その範囲内におきまして10立方メートルを超えて使用する一般用超過料金につきまして、8月請求分からの適用を念頭に、現行の1立方メートル当たり127円を3円引き下げまして、124円に改正するものでございます。 次に、議案第54号工事委託契約の議決の一部変更についてご説明を申し上げます。 平成22年第1回、3月の野々市町議会定例会で変更議決を賜りました工事委託契約の締結につきまして、契約金額において1億2,800万円を1億2,247万2,216円に再度変更をするものでございます。これは、工事委託契約の相手方であります西日本旅客鉄道株式会社に委託しました工事費の精算による変更でございます。 続きまして、議案第55号町道路線の廃止について及び議案第56号町道路線の認定についてでありますが、関連がございますので一括してご説明を申し上げます。 今回の廃止、認定は御経塚4丁目地内、県米の跡地における開発行為を行うもので、町道の3路線を廃止して新設される3路線を町道として認定を行うものであり、それぞれ道路法の定めにより議会の議決を求めるものでございます。なお、廃止する延長は356メートル、認定する延長は655メートルであります。 最後の議案であります第57号は、白山石川広域事務組合事務所の新築移転に伴う規約の変更についてでございます。 地方自治法第290条の規定により、議会の議決を求めるものでございます。 報告第1号につきましては、地方自治法第180条の規定による専決処分の報告についてでありますが、庁用車両の事故に関しての示談が成立し賠償額が決定しましたので、ご報告いたします。 なお、職員には今後このようなことがないよう交通法規を厳格に遵守し、マナーを守った慎重な運転をさらに心がけるよう強く注意喚起をいたしたところでございます。 また、報告第2号は平成21年度一般会計繰越明許費に係る計算書を、地方自治法施行令第146条第2項の規定によりご報告するものであります。 最後に、寄付採納についてご報告させていただきます。 別紙のとおり、高額のふるさと納税を初め4件のご寄付をいただきました。大変に厳しい経済状況の中、このたびのご厚意に心から感謝とお礼を申し上げ、ご報告させていただきます。 以上、提出いたしました諸案件につきましてご説明申し上げましたが、何とぞ慎重にご審議の上、適切なるご決議を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。      ----------------------------- △議案の上程 ○議長(西田治夫議員) これより議会議案第3号から議会議案第6号まで、以上4件を議題とします。      -----------------------------提案理由の説明(議会議案第3号) ○議長(西田治夫議員) 議会議案第3号について、提出者に提案理由の説明を求めます。3番、早川彰一議員。   〔3番(早川彰一議員)登壇〕
    ◆3番(早川彰一議員) 意見書案を朗読し、提案説明にかえます。 議会議案第3号         子ども医療費窓口負担に関する意見書 子どもの病気の早期発見・早期治療を支える環境が極めて大切になっている。本町においては、子育て支援の施策として「子育て支援医療費助成」を実施し、対象年齢を中学校卒業までに拡大するなど、その充実に努力しているところである。 しかしながら、町民からは、医療機関の窓口で医療費の自己負担分を支払う必要のない、現物給付方式の実施が求められている。 よって、石川県におかれては、すべての医療機関窓口における無料化を進めるため、「石川県乳幼児医療費助成事業補助金交付要綱」及び「石川県乳幼児医療費助成事業事務取扱要領」の改正を図るよう強く要望する。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  石川県議会議長殿  石川県知事殿                         石川県石川郡野々市町議会 平成22年6月11日 提出  野々市町議会議長 西田治夫殿                   提出者  野々市町議会議員  早川彰一                   賛成者  野々市町議会議員  平野政昭                           〃      亀田義裕                           〃      尾西雅代                           〃      徳野光春                           〃      北村成人                           〃      村本道治                           〃      無量井次歳                           〃      川 哲郎                           〃      山下志津枝                           〃      田中昭一                           〃      岩見 博                           〃      土田友雄 議員各位におかれましては、本意見書案を慎重に審査の上、可決されますようお願いいたします。      -----------------------------提案理由の説明(議会議案第4号) ○議長(西田治夫議員) 議会議案第4号について、提出者に提案理由の説明を求めます。4番、野村満議員。   〔4番(野村満議員)登壇〕 ◆4番(野村満議員) 意見書案を朗読し、提案理由の説明にかえます。 議会議案第4号         教育予算の拡充を求める意見書 子どもたちに豊かな教育を保障することは、社会の基盤づくりにとって極めて重要なことから「教育は未来への先行投資」であることが多くの国民の共通認識となっています。 一方、日本はOECD諸国に比べると、1学級当たり及び教員1人当たりの児童生徒数が多くなっています。 今の子どもたちは、以前に比べ様々な価値観や個性・ニーズを持っており、一人ひとりの子どもに丁寧な対応を行う必要があります。 そのためには、学級規模を引き下げる必要があり、多くの保護者も少人数学級を望んでいることは明らかです。 全国どこに住んでいても、一定水準の教育を受けられることが憲法上の要請であり、自治体財政が逼迫している中でOECD諸国並みの教育環境を整備するためには、国の財政負担と責任で少人数学級(標準定数法改正)にすることが必要です。 こうした観点から、2011年度政府概算要求に向けて下記事項の実現について、ご努力を賜りますようお願い申し上げます。                 記1.少人数学級を推進すること。具体的学級規模は、OECD諸国並みの30人以下学級とすること。2.子どもと向き合あえる時間の確保ができるよう、教職員の定数改善や事務負担の軽減を行うこと。3.教育の機会均等と水準の維持向上をはかるため、義務教育費国庫負担金制度の拡充を図ること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  衆議院議長殿  参議院議長殿  内閣総理大臣殿  総務大臣殿  財務大臣殿  文部科学大臣殿  内閣官房長官殿                         石川県石川郡野々市町議会 平成22年6月11日 提出  野々市町議会議長 西田治夫殿                   提出者  野々市町議会議員  野村 満                   賛成者  野々市町議会議員  平野政昭                           〃      亀田義裕                           〃      尾西雅代                           〃      早川彰一                           〃      徳野光春                           〃      川 哲郎                           〃      山下志津枝                           〃      田中昭一                           〃      大東和美 議員各位におかれましては、本意見書案を慎重に審査の上、可決されますようお願いいたします。      -----------------------------提案理由の説明(議会議案第5号) ○議長(西田治夫議員) 議会議案第5号について、提出者に提案理由の説明を求めます。2番、徳野光春議員。   〔2番(徳野光春議員)登壇〕 ◆2番(徳野光春議員) 意見書案を朗読し、提案理由の説明にかえます。 議会議案第5号         保険でより良い歯科医療の実現を求める意見書 歯やロ腔を健康な状態に保つことが、全身の健康や介護・療養上の改善に大きな役剖を果たすことが厚生労働省の厚生労働科学研究などで実証されている。また国民医療費節減にも効果があることが「8020運動」によって実証されている。また多くの国民は、歯科医療について保険の利く範囲の拡大と自己負担の軽減を強く望んでいる。 しかし現実には、歯科診療報酬政策によって、このような歯科医療の効用を生かしきるための歯周治療や義歯治療が保険では十分にできず、また保険のきく範囲の拡大を望む国民の要望にも応えられない状況に置かれている。 2010年4月診療報酬改定では、歯科分野の基本診療料が引き上げられたとはいえ、わずかな財源で十分な評価とはなっていないうえ、安価な報酬で患者を長期に継続管理していくことを歯科医療機関に求めるものとなっている。また、すでに普及している金属床の入れ歯、セラミックを用いたメタルボンドといった技術もいまだ保険導入されていない。 また、歯科衛生士や歯科技工士の労働環境も一段と厳しくなるばかりか、各地の歯科衛生士や歯科技工士養成所で廃校、定員割れが起きているだけでなく、歯科大学の定員割れや志願者の減少など、将来の歯科医療確保さえ危ぶまれる状況に陥っている。 このような事態を放置すれば、多くの国民の健康保持に支障をきたすだけでなく、国民医療費の節減にも逆行することになりかねない。 以上の点から、国および政府においては、医療費の総枠を拡大し、患者負担を増大させることなく、保険でより良い歯科医療を確保するため、次の事項について実現されるよう強く要望する。                 記1.患者の窓口負担を軽減すること。2.良質な歯科医療が保険で提供できるように診療報酬を改善すること。3.安全で普及している歯科技術は速やかに適正な点数で保険導入すること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  衆議院議長殿  参議院議長殿  内閣総理大臣殿  財務大臣殿  厚生労働大臣殿  内閣官房長官殿                         石川県石川郡野々市町議会 平成22年6月11日 提出  野々市町議会議長 西田治夫殿                   提出者  野々市町議会議員  徳野光春                   賛成者  野々市町議会議員  平野政昭                           〃      亀田義裕                           〃      尾西雅代                           〃      早川彰一                           〃      川 哲郎                           〃      山下志津枝                           〃      田中昭一                           〃      野村 満 議員各位におかれましては、本意見書案を慎重に審査の上、可決されますようにお願いいたします。      -----------------------------提案理由の説明(議会議案第6号) ○議長(西田治夫議員) 議会議案第6号について、提出者に提案理由の説明を求めます。6番、亀田義裕議員。   〔6番(亀田義裕議員)登壇〕 ◆6番(亀田義裕議員) 意見書案を朗読し、提案理由の説明にかえます。 議会議案第6号         選択的夫婦別姓制度の導入に反対する意見書 婚姻に際し氏を変える者で職業上不都合が生じる人にとって、通称名で旧姓を使用することが一般化していますし、婚姻に際し氏を変更することを関係者知人に告知することにより何の間題も生じません。また、氏を変えることにより自己喪失感を覚えるというような意見もありますが、それよりも結婚に際し同じ姓となり、これから新たな家庭を築くという喜びを持つ夫婦のほうが、圧倒的多数であり、極めて一般的な普通の感覚です。女性の社会進出が進み、個人の意思の尊重、男女平等の観点から国は、今国会において、結婚後も夫婦が別姓を称することを認める選択的夫婦別姓制度を導入する民法改正案の提出を検討している。 しかしながら、選択的夫婦別姓制度の導入によって、親子が異なる姓を名乗ることになれば、家族のきずなが損なわれる恐れが大きくなるだけでなく、他人から見ても誰が家族なのかわからないという不都合が生じるとともに、戸籍や住民票の記載も紛らわしいものとなる。 今、私たちが考えなければならないのは、家族の心が通じ合う時間を大切にし、家族のきずなが強くなるような社会にすることである。 よって、国におかれては、家族の一体感を損なう恐れや国論を二分し社会的混乱を招く恐れがある選択的夫婦別姓制度を導入することのないよう強く要望する。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。  衆議院議長殿  参議院議長殿  内閣総理大臣殿  総務大臣殿  法務大臣殿  公務員制度改革・少子化・男女共同参画担当大臣殿  内閣官房長官殿                         石川県石川郡野々市町議会 平成22年6月11日 提出  野々市町議会議長 西田治夫殿                   提出者  野々市町議会議員  亀田義裕                   賛成者  野々市町議会議員  平野政昭                           〃      尾西雅代                           〃      早川彰一                           〃      徳野光春                           〃      川 哲郎                           〃      山下志津枝                           〃      田中昭一 議員各位におかれましては、本意見書案を慎重に審査の上、可決されますようにお願いいたします。      ----------------------------- △請願の上程 ○議長(西田治夫議員) これから請願第1号から請願第3号を一括議題とします。      -----------------------------提案理由の説明(請願第1号から請願第3号) ○議長(西田治夫議員) 請願第1号から請願第3号について、紹介議員から提案理由の説明を求めます。16番、岩見博議員。   〔16番(岩見博議員)登壇〕 ◆16番(岩見博議員) 請願書3件を一括朗読し、提案理由とさせていただきます。 請願第1号      直面する生活保護行政の問題解決を求める意見書の提出を求める請願書  野々市町議会議長 西田治夫殿                  請願者   野々市町清金3丁目119                        全日本年金者組合石川県本部                        野々市支部支部長  浦 昭一                  紹介議員  野々市町議会議員  岩見 博[請願趣旨] 年未年始の「年越し派遣村」などの活動を契機に、法に沿った生活保護の適用が全国に広がるなど、生活保護行政をめぐる情勢は大きく変化してきています。それに伴い生活保護の申請数は大幅に増加し、どこの地方自治体でも増大する業務に追われています。雇用とともに収入はもちろん、住居など生活基盤まで喪失し、生命の危機にさらされている住民の生存を守ることができる制度は、現時点では生活保護制度しかない以上、この制度の本来の役割を発揮できるような運用が求められています。 この間の杜会経済情勢を反映し、生活保護制度利用者が増加する中、その実施機関となる福祉事務所の現場において日夜を問わない奮闘が続けられていますが、現場のケースワーカーは、援助が困難な世帯が増加、困難事例の増加など相談・申請窓口に殺到する市民の対応に追われているのが実態です。増大し、多様化している業務に対応するためには、ケースワーカー1人あたりの「標準数」である担当世帯数80世帯を60世帯に減らし、地方自治体に増員を促すことが必要です。また、申請者及び受給者の増加に伴い、生活保護費等の地方自治体の財攻負担も増大しています。 生活保護制度は憲法第25条に基づく国民の生存権を保障するものであり、全国どこに住んでも健康で文化的な生活をする権利を実現することは国の責任です。 国会及び攻府が、未曾有の雇用危機の中で困難さを増す生活保護行政について、地方自治体の役割が重要であることを踏まえ、ケースワーカー配置基準の改善、生活保護費の国庫負担の抜本的な改善を行うことが求められています。 よって、貴議会において、政府に対し、下記の事項のすみやかな実施を求める意見書を提出していただくよう請願致します                 記1.被保護世帯数に対するケースワーカー配置の標準数「80対1」を「60対1」とし、地方自治体に増員を促すこと。2.国の生活保護費負担金を現行の「4分の3」から人件費を含め全額国庫負担とすること。 以上であります。      ----------------------------- ◆16番(岩見博議員) 次に、請願第2号であります。 請願第2号 国民健康保険に対する国庫負担の見直し・増額を求める意見書の提出を求める請願書  野々市町議会議長 西田治夫殿                  請願者   野々市町清金3丁目119                        全日本年金者組合石川県本部                        野々市支部支部長  浦 昭一                  紹介議員  野々市町議会議員  岩見 博[請願趣旨] 国民健康保険は1985年の国民健康保険法によって、健康で文化的な最低限度の生活を保障する日本国憲法第25条を医療面で具体化し、国民皆保険制度を実現するものとして制度化されました。 現在、国民健康保険加入者の状況は、高齢者が増え、さらに青年の非正規雇用者の加入なども増えています。そのため国民健康保険は、事実上、低所得者で他の医療保険に入れない人々の医療保険となっています。ところが、加入者の所得は低下しているにもかかわらず、年々保険科が上がり、支払いが困難となっている世帯が増えています。国民健康保険には、被用者保険の事業者負担に当たるものがないため、国が国庫負担を定めています。 保険料が高くなった原困は、医療費の増加とともに、国が国庫負担率を引き下げたことが大きく影響しています。1984年までは、「かかった医療費の45%」が国庫負担でしたが、それ以降「保険給付費の50%」となっています。つまり、かかった医療費の38.5%に引き下げられました。さらに、市町村国民健康保険の事務負担金の国庫補助が廃止されました。その結果、市町村国民健康保険の総収入に占める国庫負担の割合は、現在では3割に減ってきています。 国民健康保険を真に社会保障として存続させ、加入者が安心して必要な医療が受けられるようにするため、国庫負担を見直し、増額することが強く求められています。 よって、貴議会において、政府に対し、下記の事項のすみやかな実施を求める意見書を提出していただくよう請願致します。                 記1.国民健康保険への国庫負担を1984年以前の「かかった医療費の45%」に戻すこと。2.国民健康保険の事務費負担金の国庫補助を元の10/10に戻すこと。3.国民健康保険の保険料軽減負担金の国庫補助を元の10/10に戻すこと。 以上であります。      ----------------------------- ◆16番(岩見博議員) 次に、請願第3号。 請願第3号    普天間基地の即時・無条件撤去を求める意見書の提出を求める請願書  野々市町議会議長 西田治夫殿                  請願者   野々市町清金3丁目119                        全日本年金者組合石川県本部                        野々市支部支部長  浦 昭一                  紹介議員  野々市町議会議員  岩見 博[請願趣旨] 政府は、沖縄普天間基地の沖縄県内移設を押し付けようとしている。 沖縄県民は、9万人を超す県民と仲井真弘多知事、沖縄県内すべての自治体首長らが参加した4月25日の「島ぐるみ」の集会で、普天間基地の閉鎖・撒去、県内「移設」反対の意思をきっばりと表朝しました。 もともと鳩山前首相の選拳公約は、普天間基地を「国外、最低でも県外」に移し、沖縄県民の負担を軽減することでした。沖織県内「移設」を要請し、しかも自公政権と同じ方式での新基地建設を持ち出す前首相の公約違反は、とうてい沖縄県民の納得を得られるものではありません。沖縄の地元紙は「やぶれかぶれの県内移設」と批判しています。前首相はかつて埋め立て方式での新基地建設を「自然への冒とく」と批判しましたが、前首相の態度は、自然だけでなく人間にたいする冒とくそのものです。 政府は、沖縄県民の意思が強固で県内「移設」の同意が取り付けられそうにないからといって、米との「合意」をたてに沖縄県民の意思をおさえつけようなどというのは絶対通用しません。沖縄県民の怒りの火にさらにいっそう油を注ぎこむだけで、いったいどこの国の国民を代表する攻府かと、民主主義の根幹がきびしく問われることになるのは明らかです。 よって、貴議会において、政府に対し、破綻したことがはっきりした普天間基地の「移設先探し」をやめて、普天間基地の無条件撤去を求めて米と本腰を入れた交渉を始めることを強く求める意見書を提出していただくよう請願致します。 議員各位におかれては慎重審査の上、ぜひとも採択くださるよう、よろしくお願いいたします。      ----------------------------- △閉議 ○議長(西田治夫議員) 以上で本日の日程は全部終わりました。 再開は6月18日午前10時とします。 本日はこれで散会します。  午前11時19分散会┌―――――┬―――――――――――――――――――――――――――――――┐│招集年月日│           平成22年6月11日            │├―――――┼―――――――――――――――――――――――――――――――┤│招集の場所│           野々市町議会議事堂           │├―――――┼―――┬――――――――――――――┬―――┬――――――――┤│開閉会日時│開 会│平成22年6月11日午前10時00分│議 長│  西田治夫  ││ 及び  ├―――┼――――――――――――――┼―――┼――――――――┤│宣告   │閉 議│平成22年6月11日午前11時19分│議 長│  西田治夫  │├―――――┼―――┴┬―――――┬――――┬――┴―┬―┴―――┬――――┤│     │議席番号│氏  名 │出欠の別│議席番号│ 氏 名 │出欠の別││出席及び ├――――┼―――――┼――――┼――――┼―――――┼――――┤│ 欠席議員│ 1  │川 哲郎 │ ◯  │ 9  │西田治夫 │ ◯  ││     ├――――┼―――――┼――――┼――――┼―――――┼――――┤│     │ 2  │徳野光春 │ ◯  │ 10  │大東和美 │ ◯  ││出席16名├――――┼―――――┼――――┼――――┼―――――┼――――┤│     │ 3  │早川彰一 │ ◯  │ 11  │無量井次歳│ ◯  ││欠席 0名├――――┼―――――┼――――┼――――┼―――――┼――――┤│     │ 4  │野村 満 │ ◯  │ 12  │村本道治 │ ◯  ││     ├――――┼―――――┼――――┼――――┼―――――┼――――┤│     │ 5  │尾西雅代 │ ◯  │ 13  │田中昭一 │ ◯  ││     ├――――┼―――――┼――――┼――――┼―――――┼――――┤│凡例   │ 6  │亀田義裕 │ ◯  │ 14  │北村成人 │ ◯  ││◯は出席 ├――――┼―――――┼――――┼――――┼―――――┼――――┤│▲は欠席 │ 7  │平野政昭 │ ◯  │ 15  │山下志津枝│ ◯  ││×は不応招├――――┼―――――┼――――┼――――┼―――――┼――――┤│     │ 8  │土田友雄 │ ◯  │ 16  │岩見 博 │ ◯  │├―――――┴―――┬┴――――┬┴――――┴―┬――┴――┬――┴――――┤│ 会議録署名議員 │ 11 番 │ 無量井次歳 │ 12 番 │ 村本道治  │├―――――――――┴――┬――┴―┬―――――┴―┬―――┼―――――――┤│職務の為出席した者の氏名│事務局長│ 高見重任  │書 記│ 源野喜啓  │├―――――┬――――――┴┬―――┴―――┬―――┴―――┼―――――――┤│     │町長     │ 粟 貴章  │建設課長   │ 小山 滋  ││     ├―――――――┼―――――――┼―――――――┼―――――――┤│     │教育委員長  │ 北本 正  │教育総務課長 │ 森元 裕  ││     ├―――――――┼―――――――┼―――――――┼―――――――┤│地方自治法│副町長    │ 田中 宣  │       │       ││第121条├―――――――┼―――――――┼―――――――┼―――――――┤│により説明│教育長    │ 村上維喜  │       │       ││のため出席├―――――――┼―――――――┼―――――――┼―――――――┤│した者の職│総務部長   │ 北 精二  │       │       ││氏名   ├―――――――┼―――――――┼―――――――┼―――――――┤│     │住民生活部長 │ 高本 実  │       │       ││     ├―――――――┼―――――――┼―――――――┼―――――――┤│     │健康福祉部長 │ 岡田晴彦  │       │       ││     ├―――――――┼―――――――┼―――――――┼―――――――┤│     │産業建設部長 │ 太田譲二  │       │       ││     ├―――――――┼―――――――┼―――――――┼―――――――┤│     │教育文化部長 │ 村井治郎  │       │       ││     ├―――――――┼―――――――┼―――――――┼―――――――┤│     │秘書課長   │ 中村 彰  │       │       ││     ├―――――――┼―――――――┼―――――――┼―――――――┤│     │総務企画課長 │ 小畠邦雄  │       │       ││     ├―――――――┼―――――――┼―――――――┼―――――――┤│     │財政課長   │ 田中 滋  │       │       ││     ├―――――――┼―――――――┼―――――――┼―――――――┤│     │住民課長   │ 橋本秀字  │       │       ││     ├―――――――┼―――――――┼―――――――┼―――――――┤│     │しあわせ支援 │ 堂坂美恵子 │       │       ││     │課長     │       │       │       │├―――――┴―――――――┴―――――――┼―――――――┴―――――――┤│ 議事日程・会議に付した議件・会議の経過 │    別紙のとおり     │└―――――――――――――――――――――┴―――――――――――――――┘...